香川県でイサム・ノグチ展
香川県立ミュージアムで「20世紀の総合芸術家イサム・ノグチ」展を2018年4月7日(土)~6月3日(日)で開催されています。
「イサム・ノグチ」は、1951年に、丹下健三が設計した「広島平和記念公園」のモニュメントに「ノグチ」のデザインが選ばれたが、原爆を落としたアメリカの人間であるとの理由で選考から外れた。このプロジェクトに彼の起用を推挙した「丹下健三」は、「ノグチ」のデザインの一部を平和公園にある丹下健三設計の「原爆慰霊碑」に生かされた。
都市計画的発想から「丹下健三」は、「広島平和記念資料館」と「原爆ドーム」は一直線上に配置し、その真ん中に「原爆慰霊碑」を配置した。このアーチ形の向こうに「原爆ドーム」が見える。
それは、さておき主な「イサム・ノグチ」の展示物を紹介します。
1、《北京ドローイング(横たわる男)》1930年
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
墨で描かれた大きなドローイング。これもノグチの作品なの?と驚く人もいるかもしれませんが、北京滞在時に、篆刻・水墨画の巨匠「斎白石」から墨絵を習ったノグチは、墨と筆をつかって、大きな画面に身体を描き出しました。毛筆の躍動的な動きで、身体のフォルムや動き、エネルギーを掴み取ろうとしたのです。
2、イサム・ノグチ デザイン 《AKARI》
1951年に、当時の岐阜市長の依頼で岐阜提灯をモチーフに、ノグチがデザインした照明器具《AKARI》は、伝統的な岐阜灯籠をモダンに甦らせたもので、ノグチはこれを“光の彫刻”と言っている。《AKARI》は、現在でも人気を博し、多くの人々がインテリアとして取り入れています。
3、 《スライド・マントラの模型》 1966-88年
イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)
ノグチにとって「遊び」は重要な要素でした。人は、遊ぶことを通してなにかを発見し、つくりだし、世界と出合うと考えていたのです。公園等のプロジェクトを経て、1940年頃からは独立した遊具を手掛けるようになります。螺旋型の滑り台《スライド・マントラ》は1986年のヴェネチア・ビエンナーレにおいて大理石で制作され、大きな注目を集めました。
この模型の彫刻は、北海道札幌市の大通公園にある。
同じ、北海道札幌市の郊外にある「モエレ沼公園」は、札幌市の市街地を公園や緑地の帯で包み込もうという「環状グリーンベルト構想」における拠点公園として計画された札幌市の総合公園です。1982年に着工し、2005年に グランドオープンしました。「イサム・ノグチ」が、基本設計をした。
4、《アーケイック》1981年
《アーケイック》は、晩年のノグチの石作品を代表する傑作のひとつです。当初は香川県庁舎に展示されていましたが、現在はミュージアムの図書コーナーに常設されています。本展では展示空間の中で他のノグチ作品に囲まれ、また違った姿を見せることになります。
この展示会は、すでに終了していますが、「香川県立ミュージアム」HPを参考に紹介しました。
☆参考