エルディション

エルディションとは、博学の意味ですが、雑学程度の情報の紹介

石上純也の「レストラン&住居」

石上純也」は、1974年神奈川県に生まれ、2000年に東京藝術大学大学院修士課程を修了し、「妹島和代建築設計事務所」に勤務し、2004年に「石山建築設計事務所」を設立して、現在に至っている。

雑誌「エル・デコ」の2018年6月号に、「石上純也の「自由な建築」」の特集のページが記載されている。「エル・デコ」2017年10月号にニュースでも取り上げられていた。その作品が、山口県宇部市に設計した「レストラン&住居」である。

f:id:interiorsumai:20180612094902j:plain

図面にそって一般型枠と異なり、土型に掘削してコンクリートを打設する。その後、強度の確認ができたら周りの土を掘って掻き出して、躯体部分以外の土を取り除いて、コンクリートをあらわにする。ポリューム模型(下の写真)を3Dデータ化し測量機に入力して、現場の施工も図面にそって行われた。

f:id:interiorsumai:20180612095247j:plain

2018年6月現在、この作品は施工中である。(「エル・デコラ」2017・10より)

f:id:interiorsumai:20180612174248j:plain

 この洞窟レストランは、「レストランノエル」の新店舗として、2018年中にオープンする予定である。(「レストランノエル」HPより)

2018年6月号「エル・デコラ」で取り上げているのは、パリの「カルティエ現代美術財団」で開かれている「石上純也」の個展である。20件のプロジェクト関係の資料を展示してあり、その一つに「レストラン&住居」の模型も展示されている。

この展示会場である「カルティエ現代美術財団」の設計は、建築家「ジャン・ヌーヴェル」である。「ジャン・ヌーヴェル」は、1945年にフランスの南西部フュメルで生まれ、1966年からパリの「エコール・デ・ボザール」で建築を学び、1970年に事務所を設立して設計活動に入り、1972年に「エコール・デ・ボザール」を卒業した。

        f:id:interiorsumai:20180612175043j:plain

1994年に、パリの14区スパイユ大通り沿いに「カルティエ現代美術財団」が完成し、美術展を開くには異例の総ガラス張りで覆った外観の建物である。外部の景観と一体化し、昼と夜では異なった表情を見せる。(ジャン・ヌーベルHPより)

この「カルティエ現代美術財団」での「石上純也」の展示会の展示物の他に、「レストラン&住居」の展示会の模様の映像があった。(下の映像―カルティエ現代美術団HPより)


Junya Ishigami - House & Restaurant

今回は、「エル・デコ」、「カルティエ現代美術財団」HPを参考に紹介しました。

☆参考

○「自由な建築」

 

石上純也―ちいさな図版のまとまりから建築について考えたこと 

 

○建築と植物ー五十嵐太郎石上純也他著